荷受から発送までをワンストップで行うために自社内で全てをカバーしている業者があります。
それらの業者は、独自の運送・配送ネットワークを構築していることが多く、配送のみを外部企業にアウトソーシングするよりも大幅にコストを削減することができます。
また、出荷準備が出来た商品から次々と発送していきますので、物流リードタイムの短縮が見込めます。
これは、スピードを重視した昨今のECサイト運営では特に注目されるべき点です。
ネットショップを利用するときによく目にする、「○○時までのご注文で翌日配送可能!」という表示がありますが、これはご注文されるかどうかの1つのポイントです。
自社内で出荷準備をして、決まった時間に来る配送業者に受け渡しをしていると、翌々日になってしまう可能性もあります。
確実に翌日発送を実現するには、受注から発送までをワンストップでつなぎリードタイムを短くしている発送代行業者が断然有利です。
現状で出荷準備に多くの時間を割いているというネットショップ運営者は、運送ネットワークを持つ発送代行業者にアウトソーシングすることをおすすめします。
また、配送業者のように、荷物単位で料金が設定されているわけでなく、保管から発送まで全てをまとめて料金プランを設定しているので、ネットショップ側で「○○円以上で送料無料!」というキャンペーンを打ち出すことも、交渉次第では可能になります。
発送代行業者の多くは交通の便がよい立地に倉庫を構えています。
これら交通の大動脈に直結できる立地から商品を発送できるので、発送代行業者はスピーディーな配送が可能なのです。
飛行機を利用すれば、日本の端から端まででも数時間のうちに商品を配送することが可能ですし、また、貨物列車や貨物タンカーではスピードの点では劣りますが、料金を抑えた物流が可能になります。
陸・海・空と物流経路を組み合わせたり、最適な経路を選ぶことによってネットショップにおける商品の配送は一段と効率よくなる可能性を秘めているのです。
配送ネットワークを持っていない業者では、配送業者と業者間の大口パートナーシップを結ぶことによって配送料金を安価に設定しています。
ヤマト運輸や佐川急便、日本通運、日本郵便などの民間企業が物流倉庫企業などと契約をすることで、通常の配送よりも低価格で発送ができるようになっています。
しかし、地域によっては別料金が発生することがあるので、全国どこでも同じ料金になることはありません。
大口契約とは、物流倉庫業者が一度に大量の荷物を預けることをいいます。
同じ地域に配送する荷物をまとめて配送業者に預けることで、配送業者は輸送回数を減らすことができます。
輸送回数を減らせば、燃料や交通量などのコストを抑えられるため、業者間の契約料金が低くなるのです。
ネットショップが個別に配送業者に集荷依頼をして、商品を引き取りの都度料金を支払うより、配送ネットワークを持っていない業者であっても委託をすることで配送料金の大幅なコストカットが見込めます。